介護ヘルパーが知っておきたい体に優しい移動技術

水平移動(利用者を手前に引き寄せる)の方法【介護ヘルパーが知っておきたい体に優しい移動技術】

水平移動(利用者を手前に引き寄せる)の方法その1

(1) 利用者さんに目的と方法を話し、
   了解と協力を得ます。

 

(2) 利用者さんの両腕を組ませ、健側の手で患側のひじを握り、
   ひじを支えてもらいます。
    上肢を組み、ひじが動かないように固定します。
    このように基底面を少なくし、摩擦を防ぐと、
   動かしやすくなります。
    肩関節は動きやすいので、ひじをしっかり固定しましょう。

 

(3) 介護者の左腕を利用者の頭部から左肩甲骨まで差し入れ、
   利用者さんの上半身を支え持ちます。
    介護者の右手の手掌をベッドにつけて、
   そこに重心を乗せます。
    介護者の右手に利用者の体重が乗るようにします。

 

(4) 介護者は左腕を引き、上半身を手前に引き寄せます。
    介護者の右手が支柱になることで、
   より効果的に力を使うことができます。

 

(5) 介護者は、左腕を利用者さんのウエスト部分にいれ、
   右腕はひざ関節の下から入れてスライドさせ、
   臀部のほうに近づけます。
    ウエストからひざ関節までは、全体重の60%ほどあります。
    腰部、臀部をまず移動して、その後、下肢を動かすようにしましょう。

 

(6) 介護者は、ひざを支点にし、「てこの原理」を利用します。
    介護者の両足を肩幅に開き、ベッドサイドのフレームに
   両足のひざをつけて腰を下ろしていきます。

水平移動(利用者を手前に引き寄せる)の方法その2

(1) 利用者さんに目的と方法を話し、
   了解と協力を得ます。

 

(2) 利用者さんの両腕を組ませ、健側の手で患側のひじを握り、
   ひじを支えてもらいます。
    上肢を組み、ひじが動かないように固定します。
    このように基底面を少なくし、摩擦を防ぐと、
   動かしやすくなります。
    肩関節は動きやすいので、ひじをしっかり固定しましょう。

 

(3) 介護者の右腕を利用者さんのウエスト部分に入れます。
    左腕は利用者の頸部より、左肩甲骨部まで深く差し入れます。
    介護者と利用者の重心を近づけておきます。
    このとき、上腕に上半身を乗せるようにします。
    介護者と利用者さんとの距離が近いほど安定し、
    介護者の負担がすくなくなります。

 

(4) 介護者は、肩幅程度に足を開き、ベッドサイドのフレームに
   両方の膝をつけて利用者を上腕に乗せたまま腰を下ろしていきます。
    このとき、腕を伸ばしてしまうと、
   利用者さんの身体が残ってしまい移動ができません。
    介護者の体重を利用して利用者を動かしましょう。
    膝関節を支点にした「てこの原理」を応用します。

 

(5) 介護者は、左腕を利用者さんのウエスト部分にいれ、
   右腕はひざ関節の下から入れてスライドさせ、
   臀部のほうに近づけます。
    ウエストからひざ関節までは、全体重の60%ほどあります。
    腰部、臀部をまず移動して、その後、下肢を動かすようにしましょう。

 

(6) 介護者は、ひざを支点にし、「てこの原理」を利用します。
    介護者の両足を肩幅に開き、ベッドサイドのフレームに
   両足のひざをつけて腰を下ろしていきます。

 

 

このように自分の体重やベッドサイドのフレームを使うなどして
相互の負担が軽くなるように、利用者さんを移動するようにします。


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