介護ヘルパーが知っておきたい体に優しい移動技術

立ち上がりの介護【介護ヘルパーが知っておきたい体に優しい移動技術】

立ち上がりやすさの条件

・座っている姿勢で、膝が90度のときの位置より
かかとが後方に引けるようにすると、立ち上がりやすくなります。

 

・身体を前傾させ肘掛けや手すりがあれば
より前方を持ってもらうことで、立ち上がりやすくなります。

 

・高い位置からのほうが立ち上がりやすくなります。

 

 

@ 利用者さんに目的と方法を話し、了解と協力を得ます。

 

A 利用者さんに、ベッドに浅く腰かけてもらいます。

 

B 健足の膝より足先が前にでないように引きます。
  患足は、少し前にだしておきます。
  このとき、浅く腰をかけて、足を引くことで、
 重心の移動が少なくなり、利用者さんの負担が少なくなります。

 

C 利用者さんの重心を前に移し、前かがみ姿勢をとってもらいます。

 

D 介護者は、利用者さんの健側の腋窩と、
 患側の腋窩若しくは外から両手を背中に回して支えます。
  利用者さんの健側の手は、介護者の肩にかけてもらうようにします。

 

E 介護者の右足は利用者さんの足の間もしくは健側の膝に当て、
 利用者さんをさらに前傾させます。
  このとき、健側の膝が折れなければ立っていることができます。

 

F 介護者の後方の足に重心を移すと、
 利用者さんの臀部が浮きます。
  このとき、介護者の重心を前足から後足に移すことが大切です。

 

G 利用者さんの腰に重心を移しながら、
 安定した立位になってもらいます。
  立位になったときに、腰にしっかり重心を戻すことが大切です。

 

  立位では、耳介→肩峰外側→大転子→膝後方→外踵前方が
 一直線になるようにすると、バランスがとれます。

(1) 捕助ベルトの機能

 

身体の大きな利用者さんや、
立位保持が難しい利用者さんを介助するとき、
腰部を支えるために捕助ベルトがあると、
安定した介助をすることができます。

 

捕助ベルトを使って介助することと、
ズボンの上端やベルトを持って介助するのとは
本質的に異なります。

 

立ち上がり介助時に、
ズボンやベルトを持たれて上方への力が加わると、
利用者さんは大きな苦痛を感じます。

 

捕助ベルトを使用し、より安全に、
そしてより確実な介助を行うことができるようにしましょう。

 

また、捕助ベルトをつけるときには、
利用者さんに目的等をきちんと説明することが必要です。

 

(2) 捕助ベルトの使用方法

 

異常動作において、介護者が安定した姿勢で介助できるように
把手がベルトと直角方法、水平方向にいくつもついています。

 

それらを利用すると立ち上がり動作、立位保持の介助が容易になります。

 

利用者さんの腰周りのサイズに合ったものを選択し、
使用するときはややきつめにしっかりと装着することで、
ベルトが上方へずれるのをふせぐことができます。

 

(3) 捕助ベルトの使用例

 

@ 立位保持の介助

 

捕助ベルトを持って、利用者さんが倒れないように、介助します。

 

A 歩行の介助

 

捕助ベルトを使い、利用者さんの歩行時、健足に重心をかけ、
バランスをとって歩くことができるように介助します。

 

B 立ち上がりの介助

 

捕助ベルトを使って、立ち上がりや着座を介助するときに役立てます。

 

C 移乗の介助

 

トランスファーボードを使って移乗の介助をするときに、
捕助ベルトを利用するととても便利です。
特に身体の大きな人の介助には有効です。


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