介護ヘルパーが知っておきたい体に優しい移動技術

ベッドからの移乗/リフト(ホイスト・リフター)を使用する【介護ヘルパーが知っておきたい体に優しい移動技術】

ベッドからの移乗/リフト(ホイスト・リフター)を使用する

利用者さんを寝たきりにしたくないと考える家族も多いので、
立位もままならないような方を
無理やり抱きかかえて移動をしてほしいと要求してくる家族もいます。

 

ですが、そのような介助は、介護者の身体を痛め、
介護者にとって非人道的な方法といわざるを得ない方法です。

 

しかし、リフトさえ使用すれば、介護者も身体を痛めることなく、
寝たきりで生活しなくても良くなる利用者さんが増えます。

 

リフトは利用者さんの生活を拡大するだけでなく、
介護者にとってもより安全で、より安楽な方法でもあります。

 

ですから、リフトは、在宅でももっと普及すべき用具の一つといえます。

 

リフトの話をすると、利用者さんやご家族の方は
みたことも経験したこともないですし、
リフトといえば工事現場や荷物の積み下ろしに使うような
フォークリフトを思い浮かべてしまうので、
機会で人を動かすなんてとんでもない!
という言葉を返されることもあります。

 

ですから、利用者さんが元気なうちからリフトを見てもらったり、
体験してもらう機会を持つことが課題です。

 

さて、ベッド周辺で使われるリフトには、
「床走行型リフト」、「据置型リフト」、「天井走行型リフト」があります。

 

床走行型リフト

 

・床走行型リフトの機能

 

床走行型リフトは、
主にベッドから車いすへの移乗のために使用する機器です。

 

段差のあるところへの移動には移動できませんが、
一時的な利用には適します。

 

据置型リフト

 

(1) 据置型リフトの機能

 

据置型リフトは、住宅改修をする必要が無く、
ベッドから車いすへ、ベッドからポータブルトイレへというような
仕様に適するリフトです。

 

(2) 据置型リフトの使用方法

 

据置型リフトは、リモコンによって上下移動し、
横移動は手動で行うリフトです。

 

部屋の四隅に支柱を立てることによって、
室内全体を移動します。

 

天井走行型のように、住宅改修は必要ありません。

 

排泄の介助でも、立位が難しい利用者さんの介助はとても大変ですが、
リフトを使うことによって容易に移乗ができるなど、
据置型リフト導入のメリットは大きいです。

 

(3) 据置型リフトの使用例(ベッドからポータブルトイレへ)

 

@ ベッドの背上げをし、体幹ベルトと脚ベルトを通し、
 ベルトをハンバーフックにかけます。

 

  仰臥位でベルトを通す場合は、体幹ベルトは頭の上から通し、
 片側ずつ肩を上げながら、背中の中央くらいまで入れます。

 

A 吊り上げたら、ズボンと下着を下ろします。

 

B できるだけ深く座ることができるように、
 介護者は利用者さんの膝を押しながらポータブルトイレに着座させます。

 

C 利用者さんがポータブルトイレに着座したら、脚ベルトを外し、
 ズボンと下着を膝まで下げます。

 

D 排泄後は、座っている状態で、できるだけ下着とズボンをあげます。

 

E 体幹ベルトと脚ベルトをかけて吊り上げ、
 ズボンと下着を腰まで引き上げます。

 

F ベッドを背上げしておき、膝を押しながらおろしていきます。

 

* 臀部が落ちるようなベルトのかけ方(体幹ベルトの位置が上すぎ、
 腕が上がってしまうようなかけ方)をすると、
 落下してしまう危険性があります。


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